注文住宅 福津市津屋崎E邸

個室をなくし、徹底的にシンプルにした「自分だけの住まい」。

福津市津屋崎E邸
ご主人 33歳 / 奥様 31歳 / お子さん 1歳

建築前のお住まいは?

賃貸アパートでした。もっと快適な住まいが欲しいなあと思っていました。最初、純和風の家にしたいと思い、そういった家が得意な業者さんに相談はしていたんです。もう一つ思っていたのは、「シンプル」な家。和風とシンプル、両方のイメージが頭の中にありました。

家の外観も、内観も、本当にシンプルですよね。

ごちゃごちゃしているのが好きでなくて、とにかくシンプルにしたいと思っていました。設計士さんにも、自分の思いを熱く伝えました。果たしてそこまでシンプルになるだろうかと思っていたのですが、上がってきたプランは、自分が思っていたよりも「シュッ」としていました(笑)。最初から満足度が高かったです。プランもあまり変更はしていませんね。一つだけ、最初、外観がツートンのデザインで上がってきていたのですが、そこも「一色でお願いします」という要望を伝え、今のような外観に仕上がりました。

個室が1つしかないですよね。どういう思いがあったんですか?

庭も欲しかったですし、建坪が72.87㎡ということで、どうしてもスペースに問題が出てきます。家にいる時間でいちばん長く過ごすのはリビングだろうと思い、個室のスペースを犠牲にしようと。夫婦とまだ小さい子ども1人ですので、3人一緒に寝ていますし、個室は1つで十分ですね。これから子どもが2人になるかもしれませんし、子どもが大きくなったら子ども部屋も必要だとは思いますが、まだ何年も先のことです。そのときが来たら、リビングの北側が8畳ほどありますので、4畳+4畳の2部屋に仕切ることも考慮して設計してもらいました。いざとなったら、キッチン横の庭に建て増しすることも考えています。

個室が一つしかなく、段差もないので、とにかくお掃除がしやすい!

キッチンが一段低くなっているんですね。

はい。キッチンで炊事をしているときに、リビングに座っている家族と目線が合うようになっています。子どもがキッチンに入らないように、リビングとキッチンを仕切る柵を取り付けています。本当は取りたいんですけどね(笑)。何もないのが好きなもので。できるだけ物を起きたくないので、増やさないようにしています。

洗面台もすごくスッキリしていますよね。

見た目スッキリで、とても気に入っています。洗面所と脱衣所を分けてもらったことがすごく良かった。来客のときなど、気にせずに洗面所と脱衣所を使うことができます。キッチンの床と、脱衣所の床、トイレの床は同じタイルを使っています。統一感があって、良かったと思っています。

入居して1年とのことですが、昨年の夏は猛暑でしたね。暑くなかったですか?

大きな掃き出し窓をリビングに1つしか設けなかったので、涼しさはどうかなと心配していたのですが、北側の上部に設けた窓から風が通って、思ったよりも涼しかったです。エアコンはあまり使わなかったんですよ。夏は陽が高いので、南側の掃き出し窓からも光があまり差し込みませんし。反対に冬は陽が低く、たくさん光が入ってきました。コタツで十分暖かかったです。ちなみに床暖房はしていません。カーテンをつけてないのですが、夏、冬、ともに快適に過ごせました。

庭を眺めながら、リビングでくつろぐ。そのひとときが何よりも落ち着きます。

カーテンをしていないのは、明るさを考えて?

それもありますが、庭をすみずみまで眺めたいなと思ったからです。庭が欲しかったんですよね。和風な庭にしたくて、紅白の梅の木を1本ずつ植えました。春には、紅い梅の花と白い梅の花がきれいに咲きましたよ。今、苔を自分でコツコツと植えています。もっと敷きたいんですが、なかなか進まなくて。ゆくゆくは木の剪定も自分でやりたいなと思っています。庭を屏風絵のようにしたいんですよね。週末になると、庭の草むしりが私の仕事になりました。それが1つの楽しみにもなっています。

リビングの北側の天井に傾斜がありますが・・・

少し傾斜をつけるだけで、空間がより広く感じられるんですよ。間取りも、デザインもとてもシンプルだし、今の住まいにはとても満足しているのですが、あえて言えば、リビングの北側部分にトップライトを設置すれば良かったかな、と。自然の光が入って、もっと空間が明るくなったのではないかと思っています。リビングの床材は、オークです。同じ木でテレビボードを造ってもらいました。色といい、質感といい、白が貴重の室内にすごく合っています。この床材を選んで正解でしたね。

家造りはたいへんではありませんでしたか?

ああしたい、こうしたいと考えるのはとても楽しかったですよ。色味や素材について、設計士さんとかなりやりとりしましたね。けど、考えているうちは良かったのですが、最後には決めなきゃいけない。それがたいへんだったかなぁ(笑)。庭仕事をしたり、リビングに座って庭を眺めたり、今はこのひとときが何よりも落ち着きますね。家を建てて、本当に良かったと思っています。